バンコクCBD(中心街区)で複合型商業施設が続々と竣工へ
タイの英字紙新聞『The Nation』によると、今後バンコクでは2025年までに様々な複合施設が開発され、バンコクの中央商業区(CBD)の風景が大きく変わると紹介しています。
以下はThe Nationに記載されていた記事を翻訳したものです。
2025年までに、およそ7,000億バーツがCBD近くの複合施設に投資される
都市部で暮らす人々の生活様式は、仕事場の近くで居住用不動産を購入するように変わり、不動産デベロッパーはバンコクの中央商業地区(CBD)における複合開発事業にもっと投資するよう促した。 不動産開発業者は今年から2025年までに5,815億バーツ(約2兆円)以上を投資する見込みだ。
開発される複合プロジェクトは、住宅、ホテルやレストレン、オフィス、小売スペースが同じエリアに設置される。
ラーマ4世通り沿いにて、大型複合施設が続々と建設へ
The Nationの調査によると、実力者のチャルーン・シリワタナパクディ 氏が所有するTCC Groupは、バンコクのCBD地区に3つの複合施設を開発するため、今後7年間で1,535億バーツ(約5,000億円)を投資する見込みだ。
最初のプロジェクトはバンコクで約17万平米(東京ドーム約3.5個分)を超える土地を持つラーマ4世ワイヤレスロードに建設予定。このプロジェクトには、50万平米のオフィスと、高級ホテルの1,000部屋の宿泊施設、小売スペース、3つの超高級マンションビルを組み合わせたオフィス区画が設置される。 立案者は、その複合施設をおよそ6万人が利用すると考えているとのこと。

※写真はTCC Group開発「One Bangkok」の完成予想図(2021年完成予定)
次のプロジェクトのPARQhは、およそ200億バーツ(約720億円)相当、そして約4万平米もの敷地面積を持ち、ラーマ4 ラチャダピセーク通りのクイーンシリキットナショナルコンベンションセンターの近く、TCCグループの所有するFYIセンターの反対側に建設される。このプロジェクトでは、オフィス、小売、ホテルを持つ建物の面積の合計32万平米となる。
3番目のTCCプロジェクトは、Samyan Mitrtown複合施設は子会社Golden Land Property Development社によっておよそ85億バーツ相当をかけて開発される。このプロジェクトは、パヤータイラーマ4世通りのおよそ2万平米ほどの敷地の中にあり、オフィス、サービスマンション、コンドミニアムを総面積22万平米で提供する予定だ。

※写真は「Samyan Mitrtown」の完成予想図(2022年完成予定)
その他タイ大手デベロッパーもバンコク各地で大型複合施設の開発を進めている
マグノリア・クオリティ・デベロップメント社(MQDC)は、CP(チャロンポカパン)グループが保有するChearavanotファミリーの主要なステークホルダーであり、バンコクでの単独および合弁事業としての複合開発事業に参加するもう1つの不動産会社である。 その3つのプロジェクトは、合わせると170億バーツ相当にも及ぶ。
最初のプロジェクトはForestiasで、バンナートラート通り KM7には48万平米を超える敷地を有す。
900億バーツ規模のプロジェクトには住宅、小売、オフィス、ヘルスセンター、革新的なビルディングセンター、緑地がある。

※写真は「Forestias」の完成予想図(2022年完成予定)
もう一つのプロジェクトはチャルンナコン通りにある8万平米以上のIconSiam。 この事業は、Siam PiwatおよびCP グループとの合弁事業として開発され、小売、オフィス、住宅、ホテルビルを有す。
マグノリア・クオリティ・デベロップメント社は、スクンビットソイ101にあるWhizdom 101(300億バーツ相当)も開発をする。7万平米以上の事業は、マンション、コミュニティモール、オフィス、スポーツクラブを兼ね備えている。
他の不動産開発者も、顧客の嗜好の変化に対応して、CBD近くの土地で複合施設を開発する計画を発表した。
Supalai 社は、複合施設事業をオーストラリア大使館が以前あったサトーン通りの土地で開発を計画している。 200億バーツ相当のThe Supalai Iconは、コンドミニアム、オフィス、小売店舗などの施設が併設される。
オリジンプロパティ社もまた、3つの場所(パヤータイ、トンロー、プロンポン)で合計700億バーツの3つの複合施設を開発する予定である。
バンコクのCBDエリアの風景が仕事とライフスタイルの目的地に合わせて変化していく
「ラーマ4世通りから車をSathorn Roadに入って走らせると、より多くの複合施設事業の建築が見え、半分以上を大手飲料メーカー創業者チャルーン・シリワタナパクディ氏が所有している 。バンコクの複合開発事業のCBDにおける今後10年間のビジネスモデルの変化は顧客行動の変化と土地の価格の上昇によるものであり、これはデベロッパーがコンドミニアムを建設することを困難にするだろう。」とタイコンドミニアム協会会長のプラサート・テデュラヤサティット氏は述べた。 プラサート氏はプルサ・リアル・エステート社の最高経営責任者(CEO)でもある。彼は、2025年までにバンコクで多数の複合施設が開発され、7,000億バーツ以上の価値になると付け加えた。
CBDエリアのすぐ近くにそれらの複合施設があることにより、人々は職場の近くに住むために外のエリアから移動してくるようになる。 不動産デベロッパーは公共交通機関(大量輸送システム)に近く、小規模な住宅ユニットを開発中だ。
オリジンプロパティ社のPeerapong Jaroon-Ek最高経営責任者(CEO)は、同社が今年から2025年までの3つの複合開発事業を推進し、1ヶ所にそれらすべて(住宅、ホテルやレストレン、オフィス、小売スペースなど)の施設を求めている顧客のニーズに応えることに決めたと述べた。複合開発事業に最も適した場所はCBDに位置し、顧客がそれらを購入することに積極的だ、とも彼は語る。
BTS グループホールディングス社はまた、BTS パヤータイ駅の近くに位置するパヤータイ通りの1万平米以上の複合施設の開発プロジェクトにも興味を持っている。今年は、100億バーツをかけたオフィスとホテルプロジェクトが発表する予定。 このプロジェクトは、子会社U City 社(Keelye Kanjanapas会長)によって最近開発されたものである。
Uシティはまた、ホテル、フードコート、小売店を含む複合施設プロジェクトであるチャルンクルン通りに8千平米以上のザ・ロイ・チャックサムビルを開発する予定でいる。 その詳細は2019年に確定される、と彼は述べた。
「2025年にバンコクでの複合開発事業がすべて竣工すれば、バンコクのCBDの風景が仕事とライフスタイルの目的地に変わります。」とプラサート氏は述べた。
出典:The Nation社 「Developers push mixDd-use projects amid changing customer lifestyles」
こちらの記事からもわかるように、今後のバンコクではすでに多くの大型複合施設が開発されることが計画されております。複合施設の開発、さらには新たな鉄道の開発および既存の沿線の拡張も相まって、世界中からより多くの人やモノ、お金が集まり、ますます住宅の需要は高まっていくことが予想されます。
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